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ガイド · 2026.05.21 · 8分で読める

Lemma Dashboard — 5分クイックスタート

dashboard.lemma.workers.dev の Dashboard をひと通り触ります。サインイン・APIキー発行・各タブの役割確認・AIエージェント接続まで。x402とゼロ知識証明をすでに知っている開発者向けです。

Lemma Dashboard(dashboard.lemma.workers.dev)は、ご自身のスコープ配下にあるAPIキー・公開リスティング・登録済みリソースを操作する場所です。このガイドでは各タブが何をするかをひと通り押さえ、5分で全体像をつかむことを目的としています。ZK証明・HTTP 402決済フロー・BBS+選択的開示の概念は、すでにご存知である前提で書いています。初めて触れる用語があれば、先に用語集に目を通してください。

5分UIツアー

1. サインイン(初回はGitHub OAuth)

dashboard.lemma.workers.dev を開き、Continue with GitHub をクリックします。OAuthフローが新しい scope(テナント境界)と、それに紐づく最初のAPIキーを発行します。キーのシークレットは次画面で1度だけ表示されます。コピーし忘れた場合は、revokeして作り直すしかありません。

2回目以降は Seal Proof が使えます。これはAPIキーを所有していることをGroth16 ZK証明でクライアント側だけで示す方式で、シークレットそのものはサーバに送りません。Sealはキーが既に存在している必要があるため、新規アカウントを作る経路としては使えません。新規はGitHub経由で行ってください。

2. API keys — 認証情報

API keys タブを開きます。サインイン時に発行されたキーがすでに並んでいます。把握すべきは2点です。

  • シークレットは1度しか表示されません。 Create new key を押してシークレットをコピーし、ページを離れてください。以降の一覧画面では、キー名と作成日時しか表示されません。シークレットの再表示はありません。
  • Revokeは即時破壊的です。 revokeした瞬間に、そのキーは全環境で無効になります。ローテーションは「新キー作成 → デプロイ → 旧キーrevoke」の順で計画してください。

キーはSDKや任意のHTTPクライアントからLemma APIを叩く際のbearer tokenとして使います。Gitに入れないようにしてください。

3. Reference — APIが受け付ける形式

Reference タブを開きます。統合作業中はずっと開いておくページです。すべて読み取り専用で、以下が列挙されています。

  • Supported chains — オンチェーン検証が可能なネットワークごとのchain IDとexplorer URL。
  • Cryptographic algorithms — APIが受け付ける厳密な文字列です。証明は groth16-bn254-snarkjs、選択的開示は BBS+ on BLS12-381、発行者署名は ECDSA on secp256k1、ペイロード暗号化は ECIES(secp256k1 + HKDF-SHA256 + AES-256-GCM)、ハッシュは SHA-256 です。
  • Official libraries@lemmaoracle/sdk@lemmaoracle/mcp@lemmaoracle/parser へのリンク。
  • MCP config snippet — そのまま貼れる claude_desktop_config.json ブロック。YOUR_API_KEY をstep 2で控えたキーに置き換えれば、MCPに対応するAIクライアントから検証済み属性が見えるようになります。

4. 最初のリソースを登録する

スキーマ・回路・ジェネレータ・ドキュメント・証明は Dashboard 上では作成できません。Dashboardはあくまで読み取り表示です。登録は workers API(https://workers.lemma.workers.dev、SDKのデフォルトbase URL)に対してプログラマティックに行います。経路は SDK 経由か、HTTPエンドポイントを直接叩くかの2通りです。最初に読むべきはSDKのREADMEで、関数名とペイロード形状のsource of truthはそこにあります。

5. Overview — スコープの登録状況を見る

何かを登録したら、Overview タブで反映を確認します。ページは /api/resources を10秒間隔でポーリングしており、スコープ配下を Schemas / Circuits / Generators / Documents / Proofs の5セクションに分けて表示します。各行をクリックすると、フルレコードが右ドロワーで開き、コピー用ヘルパーが付きます。

6. Usage — リクエスト量を見る

Usage タブは、スコープのAPIリクエスト量グラフです。読み取り専用で、リクエストが溜まるにつれて更新されます。課金や rate limit を気にしはじめる前に状態を確認する用途で使ってください。

これでUIは全部です。ここに無い操作はSDKまたは直接APIコールから行います。

Concepts — Dashboardが使う6つの名詞

6つとも、一般的な暗号技術の概念にそのまま対応します。各リソースを登録するSDK呼び出しは、Dashboardの該当する空状態、または @lemmaoracle/sdk のREADMEを参照してください。

Scope(スコープ)

あなたのテナント境界です。登録物(キー・スキーマ・回路・ドキュメント・証明)はすべて1つのscope IDに紐づきます。GitHubで新規サインインすると新しいscopeが作られます。

scopeは明示的に登録するものではなく、DashboardでGitHub OAuthサインインした時点で自動的に作成されます。サインイン後の各ページのフッターにscope IDが表示されます。

Schema(スキーマ)

ドキュメントの属性形状を固定する型宣言で、normalize artifact(同じ回路に解決されるWASMモジュール)にひも付きます。登録後はimmutableなので、変更したい場合は age-over-eighteen.v2 のように id でバージョンを切ってください。

Circuit(回路)

スキーマに紐づくZK回路で、circuit IDで参照します。現状ほぼすべてが snarkjs でコンパイルしたBN254上のGroth16です。APIが受け付けるアルゴリズム文字列はReferenceタブに列挙されています。関連:ゼロ知識証明

Generator(ジェネレータ)

ドキュメント(rawDoc)を生成するスクリプトのメタデータです。入力仕様(inputsSpec)・出力仕様(outputsSpec)・ソースの所在(source)を記述します。実行は開発者のインフラで行われ、Lemmaは generatorId とそのハッシュをZKパブリックインプットとして検証に用います。

Document(ドキュメント)

発行者署名付きの主張です。Dashboardは docHashcidissuerIdsubjectId・document commitments・revocation状態だけを保存し、平文ペイロードは持ちません。関連:docHashCIDプロヴナンス

Proof(証明)

登録された回路に対して提出されたZK証明のinstanceで、ドキュメントに紐付けることもできます。Overviewには、scopeが生成したすべての証明がverification状態とともに並びます。関連:選択的開示

次に読むもの

  • 概念の深さ用語集。ZK・プロヴナンス・エージェント決済・規制レイヤーを横断する27項目を紹介しています。
  • API仕様@lemmaoracle/sdk のREADME。関数名・fetchヘルパー・正確なペイロード形状の出典です。
  • AIエージェント向けMCP — Referenceタブに @lemmaoracle/mcp の設定スニペットがそのまま貼ってあります。Claude Desktopに入れれば、エージェントから検証済み属性が見えます。

足りない情報があれば、docsリポジトリ に issue を立ててください。

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